キリンリキのしっぽのアレが考える

となりのネネコさん

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【タイトル】となりのネネコさん

【作者】  宮原るり

【ジャンル】4コマ web

【関連HP】となりのネネコさん

 

 

もう完全に表紙の「佐藤ネネコ」さんに惹かれて読んだ作品。

たま~にですが、表紙に尋常じゃないほどの親近感や好意を感じる作品って、皆さんもあるんじゃないかな…。そんな感じで「是非、読んでみたい」と強く思った漫画って外れが少ないと思うんです。

 

となりのネネコさん」は、「恋愛ラボ」などの宮原るり先生が描いた4コマ漫画で、著者さんのWEBサイトで連載されていた本作を商業コミックとして発売した経緯があります。

全ページがカラーで描かれ、現在でも先生のHPで作品を読むことができます。

 

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引用 となりのネネコさん1 宮原るり 初版 株式会社新書館 裏表紙

 

顔がネコにしか見えない「佐藤ネネコ」の存在が作品の大きな魅力の一つ。

作中で「猫属性」と評されていましたが、まさにその通り。通常の人間にはできない動作はもちろん、気に入らない相手には呪いのようなものをかけたり、鋭い爪を自由自在に出し入れすることも可能。さらには大変な大食いで、食べ物の誘惑には本能的に従う。あとハチミツが大好きみたいです…。 

 

そんな人間ではない妖怪や頭だけがネコの猫人間に見えますが、ネネコさんは自分が納得する生き方で生きているように見えます。気に入らない相手に対しても、どこか悪い所を改善して良い方向にいってほしい…、そんな立ち振る舞いも感じました。

 

基本的にネネコさんは凛としていますが、奇抜な言動や行動が多い。けれど、関係者たちの「その対応はどうなの?」という間違いを正しい方向に導いてくれていると思うのです。

中学校が舞台ですから、思春期特有の友人関係の悩みや様々な繊細な心の変化を感じさせるシーンもあります。

しかしながら、ネネコさんの破天荒な行動の数々が、実は筋が通っていて大切なことに気付かせてくれるんですね。そんなネネコさんによって登場人物が考えを改めたりと、何かをネネコさんから学んでいく…。

 

ネネコさんはいつも同じ表情をしていますが、しっかり喜怒哀楽が分かるように描かれています。ですから不気味な存在ではありませんし、隣の席でネネコさんが心を許す数少ない一人、山田に対しても「下僕」と表現しながら仲の良さが垣間見れる。

ネネコさん自身も孤高で近寄り難い印象がありますが、山田を中心としたキャラクターたちとのふれ合いによって、またネネコさんも良い感じにみんなの輪に溶け込んでいる姿がちょっぴり感動的です。

 

「私は思う通りに動くだけ。その結果、嫌われようが別に構いません」といセリフからも、滅茶苦茶に見えて物事に対する捉え方に誠実さが見られる。

 

私は、そんな物理的にも精神的にも頼りになるネネコさんが好きですね~。きっと山田を含めた登場人物たちも そうなんじゃないかなと勝手に思っていたりします。

見た目で敬遠してしまう方もいると思うのですが、本編を読めば読むほどに彼女の虜になってしまう。不思議でスルメ的な魅力があるキャラクターではないでしょうかね。

 

 

 

完璧超人、敵う人間は存在しないように見えるネネコさんにも弱点があります。

それは最初からネネコさんの存在を受け入れてくれる人間だったり、清らかな心を持っている人間です。茶道部顧問の佐倉先生や、部長の木下さんだったり、〝天敵〟と呼べる存在が平和的で癒し系なことも、ますますネネコさんが可愛く映ります!

弱点がユニークな点も素敵だなと思います。

 

 

細い手足に華奢なボディ…

透き通るような白い肌、サラッとした長い黒髪…

 

だけど顔はまんまネコ目ネコ顔!

 

そんな佐藤ネネコさんと愉快な仲間たちの日常は一見の価値ありです!