キリンリキのしっぽのアレが考える

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ようこそ! キリンリキのしっぽには小さな脳がありますが、そんな不思議なしっぽが一生懸命に何かを考えている…そのような眼差しで見て頂ければ幸いです

銀河鉄道の夜(1985) アニメレビュー

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※(C)朝日新聞社/テレビ朝日/KADOKAWA/アスミック・エース

 

1985年に宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を杉井ギサブロー監督によってアニメ映画化されました。

 

何といっても「幻想的」という言葉が似合うアニメ映画で、登場キャラクターがほとんど2足歩行の猫であることも特徴的です。

 

また日本ではない西洋風な世界観も独特

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銀河鉄道の夜は主人公のジョバンニが、孤独を強く感じていた日に突如空の彼方から現れた銀河鉄道に乗る物語です。

 

ジョバンニには姉がいますが、父親の行方が分からず母親は身体の具合が悪いのです。決して裕福とは言えない家庭環境なので、皆が星祭りの話をする中、一人で活版印刷所に働きに行くのでした。

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そんなジョバンニにも親友であるカムパネルラがいます

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銀河鉄道の夜はジョバンニとカムパネルラが重要な登場人物となります。特にカンパネルラは、この作品の本質とは何か、何を訴えているのかを象徴するキャラクターではないでしょうか

 

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星祭りに行くも孤独を感じて丘で休憩していると、ジョバン二の前に銀河鉄道が現れます

 

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不思議なことに親友であるカムパネルラも銀河鉄道に乗車していました。石炭を焚かない不思議な列車は、不思議な宇宙空間を旅していきます

 

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車窓から見えるのは、どれも幻想的で宇宙空間とは信じられない景色たちです。リンドウの花が咲いていたり、美しい映像が続きます。

 

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水素のように透き通るプリオシン海岸

 

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一面がトウモロコシ畑のステーション

 

銀河鉄道では、様々な出会いあります。

どのキャラクターたちとも少ない時間ながら親交を深めていきます。

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タイタニック号で犠牲となった3人の人間や、盲目の無線技士など

 

私は特に鳥捕りについてのジョバンニの発言に胸が張り裂けそうになります。

最初に出会ってから、ジョバンニは鳥捕りに対して良い印象がありませんでした。

 

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しかし銀河鉄道の乗客たちはフッと消えてしまうことがあります。鳥捕りもジョバンニたちが数秒目を離した隙に、どこかえ消えてしまいました。

 

ジョバンニは

「もっとあの人と話せば良かった」

「僕は、あの人を邪魔だと思っていた。だから辛い…」

と鳥捕りに対して後悔します。

 

私もこのような経験がありまして、もう再会しないであろう人との接し方で「もっと話をしていれば良かった」と後悔することがあります。

また、「邪魔だと思った…だから辛い」は非常に共感できますね。次の日にはもう話す機会さえないのかも知れないのに…

 

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銀河鉄道では出会いと別れが切なく描写されています。もう会えないことを乗客たちは分かっているようにも感じますね。

 

ジョバンニにも大切に思う人物との別れがきますが、

「本当の幸い」とは何かを考えさせられます。

例え、他者の為に自分を犠牲にしても、その行為に幸せを感じたのなら「本当の幸い」なのでしょうか。

私は、その行為によってまた別の誰かが悲しむのであれば、それは本当の幸いではない気もしますね。

 

銀河鉄道の夜を観た人で感想が違うのも、この作品の凄さでもあります。

 

またこの作品は、好奇心くすぐる小道具の使い方や医科学的な模様が素晴らしいと思います。

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そして銀河鉄道の夜では音楽も大変素晴らしいです。

作曲したのが、日本を代表テクノバンド「YMO」のメンバーである細野晴臣さん

 

細野さんは、ロックやテクノ、沖縄音楽を含む民謡、アンビエント(環境音楽)という具合に、見知らぬ土地を旅するように新しい音楽に触れて来た方なのです。

 

銀河鉄道の夜では、不思議で幻想的な世界観と音楽がマッチしています。

私はサウンドトラックを聴く度に感動してしまいます。

 

銀河鉄道の夜

銀河鉄道の夜 サウンドトラック

銀河鉄道の夜は、

穏やかに水流が流れるような演出や、物静かな雰囲気のあるアニメ映画ですね。

お気に入りのアニメ映画となります。

 

 

銀河鉄道の夜 [Blu-ray]