キリンリキのしっぽのアレが考える

セントールの悩み 10話 感想

f:id:kiitosgirafarig:20170911035851j:plain©2017 村山慶徳間書店・彼方市思想教育委員会

 

 ※ネタバレ注意です。

 

 

デートに現代美術鑑賞を選んだ場合…その1。

f:id:kiitosgirafarig:20170911040020j:plain

どうやら、ご学友の男子とスーちゃんがデートをする模様 羨ましい…

友達のことが気になって尾行をする姫乃ちゃんたち

この子たち…、いっつも尾行してるなw 友達を心配する姿は微笑ましいが

 

f:id:kiitosgirafarig:20170911040327j:plain

デート先は美術館のようですね。気品のあるサスサススールと美術館は合う気がしますし、デートスポットに美術館は退屈というイメージがあるけど、2人が行きたいのなら良いじゃないか。最近はオシャレなレストランを設備した美術館もあるらしいし

 

f:id:kiitosgirafarig:20170911040805j:plain

サスサススールが街を歩くだけでも大変な護衛の方々。

どうやらサスサススールを監視する組織は多くて、中には機密組織も混じっているらしい…。デートをするだけでも大変だなこりゃ

南極人に対する思惑はそれぞれの組織で違うかもしれませんが、ここまでするのは南極人に重要な秘密があるからでしょうか?それにしても過剰な監視に恐怖を感じましたね。

f:id:kiitosgirafarig:20170911041020j:plain

 

f:id:kiitosgirafarig:20170911041258j:plain

現代美術館にて、南極人には図面からくる数字や記号はあるけれど、姫乃ちゃんたちの世界で評価される芸術がまだ分からないそうです。

美術って本当に難しくて理解が追い付かない。例えば、有名な芸術家が何も描いていない白紙を掲げて「これは〝何も書いていない〟という作品です」と言えば評価されてしまうことがあるし

f:id:kiitosgirafarig:20170911042718j:plain

男子が言ったように、工業製品が美術として認知され展示されるようになった近代から、いかに美術の見方を変えて読み解くかという意識に変化している。

だから今まで野蛮とされた芸術を作品に組み込んだりと、美術の本来の意味である美しい存在を描くことは少なくなっている。どれだけ変わったことが描けるかということですかね? 私には難しいですorz

 

たしかに、画像のような2本の線が描かれた作品をサスサススールが素晴らしいと感じることは無理があります。芸術にも人類と同じで歴史があるし、今まで積み上げてきたものを一瞬で理解することは天才でも難しい。

もし、誰もが評価する芸術品があったのなら是非見たいですね

f:id:kiitosgirafarig:20170911043521j:plain

しかし羌子も言っていたように、誰にでも評価される芸術品を制作する技術は誰も教えてくれない。ましてやそんな方法が存在すれば、芸術家になって大儲けしてますよね。

芸術に対して素人の方にも評価される作品を作るのは大変だと思います。

 

f:id:kiitosgirafarig:20170911044740j:plain

サスサススールを尾行していると、腕を組んで歩く委員長の姿が!

デートのように見えますが、長耳人の方は姫乃ちゃんも知っている学友のようですね。

委員長が顔を赤らめていたので驚きましたが、ムムム…何か違和感を感じるぞ…

f:id:kiitosgirafarig:20170911045135j:plain

いつも、ツンとしている委員長が簡単に腕を組ませるとは思えないし、人目に付く場で気を許す委員長ではないでしょう。何か特別な事情があるのでしょうか。

 

f:id:kiitosgirafarig:20170911045405j:plain

そうこうしている内に、サスサススールたちは怪しいホテル街に…

いやぁ…、スーちゃんに限ってそんなことは無いでしょう…無いよね

 

f:id:kiitosgirafarig:20170911045549j:plain

護衛や姫乃ちゃんの心配は取り越し苦労で、古本屋に入るスーちゃんたち。

現代の若者からは信じられないくらい地味に見えるデートでしたが、素朴で素晴らしいと思う。私もこういうデートに憧れるので…

完全に偏見ですが、カラオケやオシャレなレストランでデートをするよりも何だか健全に見えたし、デートを通して何かを学ぼうとする意志が学生らしい。

正直言って、スーちゃんとこんなデートができるのは羨ましいですorz

 

f:id:kiitosgirafarig:20170911050320j:plain

その後、学校でデートの様子を聞き出す姫乃ちゃんたち

尾行は全部バレてたようですけどねw

 

 

 

 

デートに現代美術鑑賞を選んだ場合…その2。

f:id:kiitosgirafarig:20170911050553j:plain

Bパートでは、何故委員長が同級生と腕を組んでいたのか、謎が解けました

三つ子が「男とデートなんて!」と騒いでいましたが、少年に見える長耳人は御牧という女性で、小難しい委員長が心を許す数少ないキャラのようですね。

 

御牧(おまき)は委員長の同級生で親友のようですが、行動の一つひとつがイケメンですね!

街を歩けばナンパに委員長が目を付けられないように腕を組んで守るし、

f:id:kiitosgirafarig:20170911051350j:plain

f:id:kiitosgirafarig:20170911051440j:plain

f:id:kiitosgirafarig:20170911051506j:plain

ここでAパートと繋がるわけです。

 

委員長は家族のこと、特に父親について悩みがありますが、御牧には相談に乗ってもらっているようです。

f:id:kiitosgirafarig:20170911051847j:plain

父親に芸術家として成功してほしいために、時には過激な手段にでる委員長。

しかし、他者からみれば父親に甘いともとれる考えが露呈されていく

 

f:id:kiitosgirafarig:20170911052148j:plain

全国のイラストレーターや漫画家を目指す方にとって胃が痛くなる話ではないでしょうか。

父親も「出口が見えない」と弱音を吐いていましたが、絵描きになれば自分の描きた物が描けるとは限らない。本当に描きたい物を描くのであれば趣味として続ければ良いのでしょうけれど、それさえ難しい状況

f:id:kiitosgirafarig:20170911052716j:plain

父親にも信念や考えがあっての現状ですから、委員長は少し父親について考えすぎだと御牧に指摘されます。

御牧との会話によって肩の荷が下りた委員長。家族以外で見せることのなかった笑顔を印象的でしたね。こんな表情の委員長はかなり珍しいのでは

f:id:kiitosgirafarig:20170911035851j:plain

f:id:kiitosgirafarig:20170911053029j:plain

 

f:id:kiitosgirafarig:20170911053106j:plain

御牧と委員長の関係はまるで恋人のようですね。

委員長は恐らく御牧のことを友達として見ていますが、御牧のほうはどうかな…

恋愛感情を抜きにしても、委員長を大切にする気持ちが行動にも表れていたし、特別な存在であることは間違いない。

あの委員長が相談するほどの相手ですからね。かなり強い繋がりがあって、百合的要素関係なく2人の過去や今後が気になりました。

 

 

 

10話ではAパートとBパートで、異なる視点から繋がりのあるザッピング方式の演出でしたね。

控え目で静かな展開も多くて、サスサススールのデート・委員長と御牧のデートがかなり真面目だったのが好感が持てます。私はこの10話がかなり好きです

何だかセントールの悩みに登場するキャラは、精神が成熟しているキャラが多い。

物事に対しても「どうだって良い」と言われてしまう事柄でも良く考えているし、学ぼうとする姿勢がしっかり描かれているのです。

 

そんな中で姫乃ちゃんは精神的に幼く、現代美術館にも興味が無い様子が可愛いかったです。姫乃ちゃんに対して失礼ですがね