キリンリキのしっぽのアレが考える

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キノの旅 「記憶の国」  ビジュアルノベル

f:id:kiitosgirafarig:20171012141122j:plainキノの旅-the Beautiful World 記憶の国 Their Memories」は、2003年に発売されたビジュアルノベルです。

ビジュアルノベルという言葉に聞き覚えなのない方が多いと思いまが、普通の絵本のような書籍となります。

丁度アニメ化がされた年に発売され、イメージミュージックCD付き。キノの声優を担当した前田愛さんが歌うアニメ本編ED曲「the Beautiful World」がフルで入っていて、the Beautiful Worldのアレンジも多数収録されています。

 

【記憶の国】

このビジュアルノベルには「記憶の国」という話だけが収録された非常にシンプルな構成です。

「憶えていたいと思ったことを憶えていたい」

というテーマの元、旅人のキノとモトラドエルメスが、人間がまったく住んでいない国を探索していきます。

石の建造物や整備の整った緑豊かな国。しかし人間が存在せず、道路には車も走っていません。

 

その国でキノたちは「国立図書館」を見つけます。石碑には…

〝我々は、全ての本または記憶媒体を保護し、ここに永遠に我々の記憶として保存する〟

と書かれており、キノとエルメス国立図書館と呼ばれる建物に入っていきます。

 

 

私たちが住む世界でも、貴重な文献や作品を永久に保存しようとする運動が起きていますよね。

例えば、1989年にアメリカで制定された「フィルム保存法」があります。これは文化的や歴史的にも価値がある映画フィルムをアメリカ議会図書館に保存する制度です。

保存された映画リストを見ると、クリスマス映画の定番「素晴らしき哉、人生!」や「スターウォーズ帝国の逆襲」といった多ジャンルの作品が網羅されてます。中には「フリークス」など上映禁止が相次いだカルト的映画もリスト入りしているので興味深い。

 

キノの目的は、訪れた国がどんな歴史があって、なぜ全く人間が住んでいないのかを調べるためです。しかし、国立図書館にある本や記録メディアの劣化が進んで、手掛かりを見つけることに苦戦しますが…

 

永遠に歴史を保存することは可能なのか…、または人々が忘れたい記憶さえも永遠に保存していくことが本当に正しいのか

テーマである「憶えていたいことを…」の言葉…。記憶の国を読めば読むほどに考えさせられます。

 

素朴ながらも味のある絵が素敵で、キノの世界観とビジュアルノベルは相性が良いと感じました。手軽に読める絵本という立ち位置から、ライトノベルビジュアルノベル化は適していると思います。

 

キノの旅と絵本が好きな方は是非読んでみてください!