キリンリキのしっぽのアレが考える

百花のしるし

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【タイトル】百花のしるし

【著者】カネコ マサル

【連載誌】月刊コミック電撃大王 ※現在連載終了

 

【関連ワード】

神様 花 地域活性 

 

 

【あらすじ】

「彩咲町」は山間に位置する新興住宅地。

彩咲町にひっそりと佇む喫茶店「WARABI」には、頭に花の髪飾りを着けた「百花」という可愛らしい神様がいます。百花は出来たばかりの彩咲町と住人を護る神様で、喫茶店の一人息子アキラとアキラと良くつるんでいるミズキに神様の仕事「花植え」を頼むが…。

町と一緒に生まれたばかりの神様と共に行う地域活性、彩咲町と住人の悩みや願いを解決していくハートフルストーリー。

 

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引用 百花のしるし カネコマサル 株式会社アスキー・メディアワークス 初版 P1

左から百花 アキラ  ミズキ

 

【感想】

片田舎の新興住宅地「彩咲町」が舞台となり、そこで昔から喫茶店を営む「WARABI」の一人息子と喫茶店によく遊びにくるミズキちゃん、住人の悩みを解決し、よりよい町となるよう活動する神様「百花」。

 

アキラたちは生まれたばかりの神様のお手伝いをするお話ですが、地方に住む一人の人間として共感できる話が多く、

住人の希望から生まれた百花

住人の不安から生まれた枯縁

益をもたらす百花ちゃんと、人間の不安などを具現化した「厄」をさらに活性させるための神様「枯縁」ちゃんなど、登場するその地の神様たちがちっこくて可愛らしい。

 

 

「ショッピングモール一つで町は変わるの?」

特に人口が多い地区や都心に住む方からすれば疑問に思う…のかな?

 

ブログ主が住む地方で考えると立地の問題もありますが本当に活気が出ます。

隣村に大型のショッピングモールが数年前に出来ましたが、毎日お祭りのように賑わっています。国道沿いで好立地なこともありますが、買物をするために交通費を掛けて遠出をする必要がなくなりますし、田舎のお年寄りもお買物がしやすい環境は本当に便利で有難いのですね。

 

「百花のしるし」においても、ポツンと田畑に囲まれていた喫茶店「WARABI」が時代と共に周辺の開拓が進み宅地開発で賑やかとなっていきます。

さらにはショッピングモールを建造する計画もあり、昔からこの地を護る神様にとっては活性化する嬉しさと住処を失う悲しい気持ちもあるわけです。

 

昔からの伝統を守ることも大切だけど、ショッピングモールのように新しい文化や住人の希望を叶えることも重要である。

そのような事柄を上手に描き、 ほんわかでハートフルな物語の展開は「ふら・ふろ」に通じる要素を感じましたね。

 

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引用 百花のしるし カネコマサル 株式会社アスキー・メディアワークス 初版 P42

百花の頼みでアキラとミズキは花を植えますが、その花は「近くにいる人間の気分をちょっとだけよくする」効果があります。

なんとも素朴で「それだけ!」と思う効果ですが、そんな少しの幸せを感じることさえ難しいのが人間。

 

花壇の花を枯らしてしまった老人の話でも、「神様の力は基本的に活力」と百花が言うように、花を咲せるのは神ではなく花自身の問題という考え方が素晴らしいですね。

住人の想いや活性度により百花の頭につけている花が増えていくのも可愛い。

 

キャラクターも増えてこれからどうなるのか…。続きが気になりましたが1巻で終了

彩咲町と住人、神様たちの日常生活。

そんな ほんわか したハートフル物語を読むと、百花の花のようにちょっと気分が良くなって幸せな気持ちになれました。