キリンリキのしっぽのアレが考える

シンプルだから古くならないのかな… 2001年宇宙の旅 (1968)

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引用 2018年1月4日放送 BSプレミアム

2001年宇宙の旅」 

公開からどんなに年月がたっても、映像を含めて全く古くならない名作って存在しますよね。

例を挙げますと、1968年に公開された「2001年宇宙の旅」など。撮影技術や時代背景を超越するような、現在視聴しても通用し続ける何かがあるのですね。

 

逆に、「こんな最先端の撮影技術を使いました!」と大々的に宣伝していた映画が、現在視聴すると至る所に古臭さを感じてしまうことも…。特に、SFXやCGを全面的に推した作品に そう感じることが個人的に多いです。

また、SFといった宇宙を題材にした作品でも古さを感じます。

宇宙って壮大ですし、話の内容からも未来的な要素を思い浮かべるので古臭さとは無縁に映りますが、ほとんどの作品で古さを感じてしまう…

 

 

2001年宇宙の旅」に目を向けると、何度視聴しても1968年に制作されたとは思えない映像に驚きます。

これだけ古さを感じない理由を考えたときに

映像や音楽、誰にも答えが分からない難解な物語はもちろん、映画全体がどれをとっても非常に「シンプル」・簡易的なんですね。

 

宇宙船から宇宙服、時代背景をモロに受けてしまう機械(コールドスリープ装置や船内の操縦室など)。SFながら近未来的でハイテクを意識した過剰装飾が一切見られません。

機械が表示する文字は最小限の表示文字に抑え、「1・2・3・4・5」など簡単な数字を用いている

ホワイトやブラック、宇宙服のレッドなど、単色の小道具や部屋のデザインは、どんなに年代が進んでも、その年代で視聴者の目を疲れさせないので 映像に溶け込むことができるのかなと考えています。真っ白な空間に古さや様々な思想は感じませんしね。

 

 

登場人物が放つ言葉も非常にシンプル。

他作品では難しい言葉やSF的なカッコいいセリフ回しが多様されますが、そんな描写はほとんどない。

 

昔から聴かれ続けているクラシック中心のBGMも、作品の賞味期限を延ばす働きがあると思います。

もし、その時代に流行った音楽を流せばノスタルジーを感じて良くも悪くも一気に古臭くなってしまったでしょう。

 

この作品の素晴らしいところは、「シンプル」を徹底したこところで古臭さを排除している点だと思うのです。

 

議論の対象となる難解なストーリー、当時では考えられない映像体験が評価されている作品ですが、「シンプルな映像表現の徹底」レベルが高いことを評価させて頂きたいです。

 

 

私はちょっぴりキューブリック監督の作品が苦手ですし、芸術的とか難解な表現だとかはよくわかりません。そして熱心な映画ファン・キューブリックファンの方々と対等に渡り合える知識もございません。

 

しかし時代を超える名作であることは間違いなく、視聴するたびに新しい発見があって驚かされる

もしかしたらキューブリックという人は、どこまでもシンプルさを追及する監督だったのかなと本作をきっかけに思いました