キリンリキのしっぽのアレが考える

ぶりっこテクノを存じたい

二次創作でもなんでも、人間の喜怒哀楽を分かりやすく表現した名作ってたくさん存在すると思います。誰が見ても幸せになれたり、悲しくてどうしようもできない作品もあります。先駆者的な後世に良い影響を与える作品も。

 

人間の感情に訴える創作物、人間の欲求を満たす作品…。いろんな作品が公式、同人関係なくある。しかし、人間の本能に直接なにかを訴えてくる作品って、誰からも理解されず、挙句には「これはいけない」「こんな残酷な作品は消し去ろう」と規制されます。

残酷な描写や差別的表現を用いた作品は、当たり前ですが規制されて当然です。

だけど、理由を言葉で説明することは難しいのですが、人間の本能に訴えてくる作品たちは、どうしようもなく切なかったり、〝人間だから〟という、自分が弱肉強食の世界で生きる一つの生き物、動物であることを思い知らされます。

 

それらは決して好んで見たいとは思いませんし、私も苦手なジャンルの作品です。

でも、本能に訴えてきて何かを感じた時にその理由を上手く説明できない場合も多くて…。感動してしまったのにね。

 

青く美しい地球をみて理由もなく涙が出る宇宙飛行士だっている。けれどなぜ涙を流したのかが説明できない。これはやはり人間の本能が関わることで、解明できないことですよね。

 

 

※注意!! 少しグロテスクな表現があります。

 

 

内田温 - 先生、質問があります - YouTube

前置きが長くなってしまいましたが、前から気になっているクリエイターの方がいて、その方の作る音楽とフラッシュアニメーションが、まさに人間の本能に直接何かを訴えてくる。理由はわかないけれど、心の奥からじんわりと感動してしまうんですね。

 

内田温さんは、youtubeでイキグサレの関連動画にチャンネルがあって、興味本位で視聴しましたが、良い意味でも悪い方向でもショックを受けました。

 

制作された音楽は非常に可愛らしく名曲が多い。

だけど、人体損傷は当たり前に描写されますし、血しぶきも多い。

さらには多くの人間が隠して生きている性や欲求であったり、直接的な言葉を用いた歌詞もたくさん存在する。

 

〝検索してはいけない言葉〟に入っていることからも、見る人を選ぶことは間違いありません。

 

最初に視聴したのは「先生、質問があります」

 

この曲は作者様によると。ハンサムな男性教授に恋をしている助手の女性が、「好きな人の肉体が存在することが許せない」「だから実在しないで…」というテーマになっているようです。

人間として存在するから何かを食べる、好きな人と抱き合う、あくびもするし、トイレにだって行く。これがその女性にとっては許せないんですね。

 

「先生、質問があります」はまだ残酷な表現が少ないのですが、動画によってはショッキングな映像が続く。歌詞も大衆の前では絶対に聴かせることはできないと思います。

 

けれど「先生、質問があります」を含め、どうしようもなく感動して何かを考えさせられるんですね。

 

理由を説明することは難しいのですが

 

キノの旅」のテーマである

「世界はうつくしくない、それ故に美しい」

にも通じる、人間の本能からくる残酷な行動

だけど、それも人間だし、そのような行動さえも美しく感じる。

 

表だっては「合わない」と感じますが、

自分は善良な人間で〝正義〟を持っている。だから決して悪には走らず、本能的な行動もとらない…。

誰だってそうでありたいし、追い込まれても冷静に行動して困っている人を損得なしに助けたい…。でも、いざとなったら皆を見捨ててしまうかもという恐怖があります。

 

善良な人間だと強く思っているけど、

それとは真逆のことを映し出した作品をふれて、やはり自分は一人の人間・動物であるにすぎず、特別な生き物ではないと思い知らされた感覚にもなります。

 

内田温さんの作品を視聴するたびにそんなことを思うんですね。

 

それほど人間の本能に強く訴えてくる作品を作れるのは凄いし、唯一無二だと思います。