キリンリキのしっぽのアレが考える

トリコロ

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【タイトル】 トリコロ

【作者】 海藍

【連載誌】 ※連載終了

トリコロ1~2 まんがタイムきららまんがタイムナチュラル等

トリコロ MW-1056 電撃コミックスEX

 

【あらすじ】

母親と2人暮らしをする 七瀬八重 (ななせ・やえ) は、ある日、母親の友達のお子さんを七瀬家に下宿させることを知らされます。

下宿に来たのは、広島出身の 由崎多汰美 (ゆざき・たたみ) と、大阪出身の 青野真紀子 (あおの・まきし)。

くしくも、2人は八重と同じ年齢で同級生。そして同じ高校に通うことになる。

4人家族になった七瀬家の楽しい日常生活の幕開けです。

 

 

【感想】 トリコロ

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トリコロ1 海藍 株式会社芳文社 第2刷 P14

2002年から4コマまんがの新しい流れを築いてきた「まんがタイムきらら」。

トリコロは、そんな きららの創刊時に連載が開始された作品です。

 

母親の友達のお子さん、後に主人公である八重の同級生だと判明しますが、多汰美と真紀子が七瀬家に下宿しに来る。母親との2人暮らしが4人家族になり、楽しい学校生活や日常生活を過ごしていきます。

 

物語は日常ものとして、仕方がないですが古いネタは存在するものの、2018年現在 読んでも通用する面白さがあります。

 

奇抜な設定や過激に映る要素が皆無であり、ゆったりと落ち着く。

また、きらら系のいわゆる〝日常系〟の祖に当たる作品と言われており、所々のネタや演出、キャラクターの描き方が、他の日常系の作品にみられたり、感じたりします。

基礎がしっかり描かれ、日常系作品の教科書、のような4コマ漫画と感じました。

 

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トリコロ MW-1056 海藍 株式会社アスキー・メディアワークス P67

左から潦景子 八重 真紀子 多汰美

 キャラクターについてご紹介すると、

・七瀬八重

七瀬家の長女ですが、多汰美と真紀子に中学生に間違われてしまうほど身長が小さい。

自分は長所がないと言いつつ料理が得意。勉強が苦手で、そのせいで学園祭のシンデレラ役になってしまう。

優しい性格だが、ときどきSっ気を感じる。

 

・由崎多汰美

広島出身の元気っ子。「じゃけぇ」などの方言で話す。

運動が得意で中学では陸上部。あだ名をつけるのが上手い。

自由人な感じて、主要4人の中でスタイルが最も良い。

 

・青野真紀子

名前は「まきこ」ではなく〝まきし〟。大阪出身で眼鏡を掛けている。

ツッコミ役で勉強が得意。しかし料理の腕は壊滅的。

落ち着きある、お姉さん的なキャラ。。

 

・潦景子

読みは「にわたずみ」。みんなからは「にわちゃん」と呼ばれる。

八重が大好き。七瀬家によく遊びに来る。

MW-1056では、非常に天然な母親「潦和弥」にわたずみ・なごや さんも登場。

 

・七瀬幸江

八重の母親。元棋士という経歴を持ち、娘たちより髪が綺麗。多汰美と真紀子が来てからは、家の表札に自分を長女と記載する、お茶目な面も。

 

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トリコロ2 海藍 株式会社芳文社 第2刷 P77 

トリコロで私は潦景子こと「にわちゃん」が好きですね。

最初彼女はツンケンとして、調理実習の際に、八重のグループになりたいと言ってくるのですが、これは八重の手料理が食べたいからという理由で、八重ちゃんが大好きなんですね。その好きはLikeではなくてL・O・V・Eの好きみたい。

 

にわちゃんの家族はずっと共働きで、食事もできあいのものを食べていました。だから八重の手料理を食べた後は、八重にべったりになりますw

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トリコロ2 海藍 株式会社芳文社 第2刷 P79

 にわちゃんは、時間ができれば七瀬家に遊びにきます。よくお泊りもしているみたいで非常に微笑ましい。

そんな にわちゃんに真紀子は

「平日でも恩返しのタイミング、逃し続けてとるツルみたいに毎日来とったのに」と評価しています。それだけ八重たちに懐いているということ。出来ればアニメ化などで、動いている姿が見たかったキャラですね!

 

 

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トリコロは八重を中心に素朴な日常生活が描き出されていきます。

皆でご飯を食べる、プールで遊んだり。

おしゃべりをしながら仲良く通学、誰かが風邪を引けば心配して看病する。

 

本当に何気なく、一見、普通に見えてしまう日常生活が淡々と進んでいきますが、彼女たちの楽しそうな表情に、読者の私も幸せな気持ちになるのです。

 

七瀬家に集まって、あーでもない…こーでもない…という、

どこにでもあり得る日常会話のリズムが心地よく、読み終えてしばらくすると、それらの会話が重要で大切なものに感じる瞬間があります。

 

またトリコロでは、血縁関係がないキャラクターたちが、まるで一つの家族のように感じる瞬間があるのです。

例え血縁関係のない他人同士でも、強固な絆や精神的な強い繋がりで家族のゆうに見える。

個人的な感覚ではありますが、キャラクターたちの見えづらい絆こそが、優れた日常系作品の条件の一つではないでしょうか。

そのような絆も、トリコロを読んでひしひしと感じることが出来ました。

 

 

2018年現在、作者である海藍先生は4コマ漫画を描いておりませんが、たまに自身のhPにてイラストを掲載しているみたいです。

また、トリコロは新品での入手が難しく、長らく電子書籍化もされていません。

 

私は連載当時の状況を知らない人間です。だから電子書籍化や新作に関する作者の海藍先生の考え、何があったのかは想像するしかありません。

 

トリコロの優しい雰囲気が大好きなので、できればもっと関連作品を読んでみたい気持ちがあり、トリコロの続きも気になるところ。

時代が進んでも評価され続けてほしい名作ですね。

 

お気に入りの4コマ漫画です!