キリンリキのしっぽのアレが考える

わくわくろっこモーション 1

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【タイトル】 わくわくろっこモーション 1

【作者】 大沖

【関連】 地域活性コメディ

 

※ネタバレあり注意です

 

【感想】

ひしゃくのヘアピンがトレードマークの16歳の女子高生「東灘ろっこ」

色々とクズぅ~で駄目な父親から商店街の会長職を半ば強引に譲り受け、廃れた「ひしゃく商店街」をどうにかしようと奮闘?する ろっこ。

 

しかし…商店街のおっさんたちは大変に強烈な個性を持っています。

その個性に刺激されてしまったのか、常識人に見える ろっこ も、おっさんたち が放つ独特の世界観に呑まれてしまうのが面白いw

 

お客さんから不評なのにもかかわらず、「らっしゃい!」に命を掛ける八百屋のおっさん

松茸しか食べないクラゲのような変な生物を販売している魚屋のおっさん

パソコンやツイッターに興ずる山の仙人と面識がある登山用品店のおっさん

 

ヘンテコな考え方や「そこに拘るのか…」という具合に、自分の首を絞めているように見える強いこだわりを持つおっさんが多すぎるんですねw

そんなおっさんたちに笑えるか否かで本作の面白さは変わると思います。

 

要は合う・合わないが激しい作品で、私は本作を気に入っているのですが、とてもじゃないけど他者に「わくわくろっこモーションは面白いよ!」と紹介する勇気が持てません。

これは決して悪い意味ではなくて…、独自の世界観を理解した方、表紙から何から「これだ!」と感じた方が読むべき作品だと思うのです。

大沖先生が発表した作品全体にも言えますが、それだけ笑いのツボであったり、登場人物たちの考えや設定に納得できないと、この作品の良い所を見逃してしまう可能性もあるでしょう。

 

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わくわくろっこモーション1 大沖 株式会社アスキー・メディアワークス 初版 P100

この作品は、女子高生会長のろっこが廃れた商店街を活性化させていく物語。

その一方で、廃れる原因ともなった大型スーパー「亀山ストア」の社長の娘で、ろっこたちが住む地域の店舗経営を任されている「亀山すずか」の勘違いも本作の魅力ではないでしょうか。

 

向かうところ敵なしの亀山ストアですが、すずかはさらに売り上げを伸ばすためにライバルの「ひしゃく商店街」を視察するのですが…

おっさんたちの強いこだわりや可笑しな商品をみて、「ただものではない」と勘違いし、逆に驚異の存在として認識するようになるのですw

 

また、ろっことおっさんたちが「偵察!」と言って亀山ストアを訪れるのですが、偵察そっちのけで買い物を楽しんでいる姿を見て、「やはりただものではないわ!」と勘違いを重ねる亀山ストア。

 

やる気がまるで感じられない ひしゃく商店街 VS 何でも揃う巨大組織の亀山ストア

の構図にも注目です。

 

 

少し前からですが、シャッターが下ろされて閑古鳥が鳴る商店街が多くなったと聞きます。

仕方がないことで、大型商業施設のほうが便利ですし、今はamaz〇nで欲しい商品は購入できます。

 

そんな時代だからこそ本作は誕生したのかな? 意図はわかりませんが、廃れた商店街を女子高生ろっこ、おっさんsを中心に活性化させていく設定は面白く、いい塩梅に適当で大笑いとはいかずとも「ふふっ」と笑える。そんな作品であると思っています。