キリンリキのしっぽのアレが考える

落花流水 1

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【タイトル】 落花流水 1

【作者】 真田一輝

【連載状況】 2004年~2015年 全9巻 

 

落花流水は、まんがタイムきらら系列の4コマ作品。女子校の弓道部が舞台となります。

弓道関連の描写はもちろんなのですが、本作は部員達の日常生活が中心で、いわゆる普通の日常を皆で楽しそうに過ごす。特別なことではないけれど、先輩後輩そして顧問も部活だけではなく一緒に遊んだり…。

落花流水もそんな日常系ジャンルに分類される作品だと思います。

 

それでは他日常系の作品と本作は何が違うのか…。

考えた結果、落花流水を読んで時折感じられるキャラクターたちのストレートな感情ではないでしょうか。

 

先輩の水夏が大好きでガールズラブを感じさせる主人公「葉山秋穂」

かっこいいけれど犬や猫など可愛いいものにめがない先輩「帆風水夏

元気で明るい、そして破天荒な性格の「草場春河」

ちっこくてよく小学生に間違われる化学教師兼弓道部顧問「霜月 真冬」

 

これぞ日常4コマ! という個性的なキャラクターが登場。

そんなキャラクターたちですが、主人公の葉山秋穂に注目すると彼女は喜怒哀楽が激しく、自分の感情を隠さず表現するんですね。

 

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落花流水1 真田一輝 株式会社芳文社 初版 P60

真冬先生に「もしかして水夏のことが好きなの?」と問われて秋穂は

「いいでしょ、私が誰を好きでも」と答える。

2004年に発表された作品ですが、現在読んでも、秋穂のような主人公は新鮮に映ります。

 

また第3巻で皆で海に行く話があるのですが、秋穂が水夏の気を引こうと溺れたフリをする。後にイタズラであったと気づきますが、水夏は秋穂に対して「もう二度とこんなことはしないで…」と頬をぶつのです。

 

ほんわかなきらら系に慣れていた私にとって、非常にショッキングなシーンでした。

何故なら、口論はしても決して手が出ることはないと思っていたから…。

 

しかし、秋穂を大切に思い、失いたくない感情が全面に出ていて素晴らしいシーンではないでしょうか。

そのように感情的なシーン、もちろん喜怒哀楽がユニークに表現されたコマが多いことも落花流水の特徴だと思います。

 

 

1巻では銭湯でのんびりしたり、仔猫を拾って可愛がったり。そして秋穂の貪欲な水夏ラブも楽しめましたw

珍しい奇抜な設定・表現は描かれない作品ですが、4人の主要キャラクターを中心とする日常生活、弓道ライフは一見の価値ありです。

 

ただし、弓道よりも普段の日常描写が多いため、弓道目的で読みたい方は彼女たちの日常のおまけで描かれる。と考えたほうが楽しめると思います。