キリンリキのしっぽのアレが考える

私の少年 1

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【タイトル】 私の少年 1

【作者】 高野ひと深

【連載誌】 月刊アクション→週刊ヤングマガジン 2018年現在連載中

 

※少しネタバレアリです。

 

 【感想】

私の少年は帯にもあるように、スポーツメーカーに勤める30歳OLが、ひょんなことから12歳の美少年と出会って関係を深めていく。

その〝関係〟とは、30歳OLの聡子と12歳の真修は親子にも恋人にも見えなくはない絶妙な年齢差はもちろん、本作がお姉さん×年下の男の子「おねショタ」の関係ではあるものの、精神的な心の繋がりがメインとして描かれている。

 

ですから、恐らく多くの読者が「おねショタ」と聞いて期待するであろうイチャイチャであったり、恋愛や性的な部分は本作では強調されていません。

今にも壊れそうで繊細な感情を持っている聡子と真修を含めた人間が、精神の部分で分かり合っていく様子が心理描写と合わさり懇切丁寧に描かれた素晴らしい作品なのです。

 

同じ職場で働く元カレとの関係であったりと、聡子は色んなことから人生に虚しさを感じている。

だから人生がつまらなそうに映る。意味もなく、なんとなく働いて元カレに興味がないと思いつつも、ついつい揺さぶって色々と考え込んでしまうのです。

 

そのさなか、誰しもが持っているイヤ~な心の部分が一切感じられない純粋な少年「真修」と出会います。

彼は家庭環境が複雑なようで、話を聞いている内に聡子も違和感を覚えていきますが…。

純粋でまっすぐな真修と関わることで、聡子が感じていた虚しさや複雑な心情が浄化される。聡子と真修が恋人でも親子でもない、もっと何か強い絆で結ばれた関係になっていく…。

第1巻を読ませていただき、そのようなことを物語と登場人物の表情などから感じました。

 

また個人的ではありますが、何かと真修を気に掛ける同級生の少女 菜緒。

彼女も繊細な心を持つ登場人物で、性格も優しく何かと不安を抱えながら小学校に通っています。

しかし、真修に対する彼女の言動であったり描写が怖いと感じてしまいました。

 

なぜ怖いと感じたのか、私もよく分かんないorz

作者の方が意図したかは分かりませんが、彼女は真修の内面を知ろうとするためか独自の間があるんですね。その間であったり、表情からも他の生徒とはまるで違う感性があるのではないかと思っています。

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私の少年 1 高野ひと深 株式会社双葉社 第10刷 P96

 

〝目に映らないものは何もないのと同じ〟

 

作中で出て来た言葉ですが、彼女は誰かに迷惑を掛けていることも気づかない・気づこうとしない人間が許せないと思っているけど、優しいからグッと感情を我慢してしまう。

だから真修に対して「気づかない迷惑」をしていた同級生に上手く注意できなかった自分に嫌気が指して具合が悪くなったのでは…。

 

そんな繊細すぎる心を持つ菜緒ちゃんが逆に恐ろしく、恐怖を感じてしまうのかな…。

私の心が汚いからそう思ってしまうだけ…であってほしいですね。