キリンリキのしっぽのアレが考える

がんばれ!負けるな!!色素薄子さん 1

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【タイトル】 がんばれ!消えるな!!色素薄子さん 1

【作者】 水月とーこ

【形式】 4コマ

【連載誌】 月刊ComicREX 全12巻 ※連載終了

 

【関連】

がんばれ!消えるな!!色素薄子さん|Lantis web site

 

 

【感想】

淡い色彩を放つ表紙に惹かれて読んだ本作。

 

その淡いデザインによる世界観は、バス停でバスを待っていても運転手が気づかず通り過ぎてしまう。さらには、かくれんぼをしたら最後まで見つからない、自動ドアにさえ認識されないほど存在感、髪や肌の色素も薄い本作の主人公「色素薄子」さんの優しさであったり、掛け替えのない大学生活、友達を含めた人間関係全体を良く表現していると思います。

 

薄子ちゃんは遠ノ宮大学に通う一年生で、第1巻は大学の入学式に向かうバスの中での出来事からお話が始まります。

偶然、バスで相席した少年とのふれあいからも、薄子さんが非常に優しい心根を持ち、面識がまったくない他者の幸せを願っているような、本当に良い子なんですよ~(;_;)

 

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 がんばれ!消えるな!!色素薄子さん 1 水月とーこ 株式会社一迅社 BookLive!版 P1

本作の主人公・色素薄子さん 

 

薄子さんを取り巻く友達もユニークです。

大学の入学式で知り合い、プロの脚本家として活躍する「小泉雲子」

薄子さんとは15年来の親友で、この世に起こるすべてにポジィティブシンキングな「絵尾画子」

 

しきさい・うすこ

こいずみ・くもこ

えお・かくこ

 

キャラクターの名前が一周まわって新しく、直ぐ覚えることができるのもメリット。

 

 

薄子さんを中心に描かれるキャンバスライフ、雲子のおじいさんが営む喫茶店でのアルバイト、京都への研修旅行。

相変わらず影が薄くて困ってしまうこともありますが、ゆるやかで素敵な日常が描かれています。

 

薄子さん対して雲子の弟が抱く淡い思いであったり、雨の中を元気に駆け巡る画子からも、普通に見える普通のことが特別に見えてくる。

薄子さんの家族関係も良好で、所どころに優しい雰囲気を感じて癒されました。

 

薄子さんの存在が薄すぎる以外は、特に際立った部分はありませんし、物語も王道的な展開が多くてマニアックさは感じません。

 

しかし、そのような〝普通〟と思える部分が丁寧に描かれており、ゆったり読み進めることができる希少な作品だと思います。

 

過去にドラマCDなども発売されたらしく、恥ずかしながら、本作を最近まで知りませんでした。

周囲の人間が薄子さんの存在にやっと気づけたように、私も、本作の存在にやっと気づけたと思うと、何だか不思議と嬉しい気持ちになれました!